植村直己の足跡植村直己と板橋区
植村直己が暮らした板橋区
1970年(昭和45年)5月、植村直己さんは日本人として初めて世界最高峰エベレストの頂上に立ちました。板橋区で暮らし始めたのは、この遠征に出発する前の1969年(昭和44年)の夏のことです。
仲宿商店街から一本奥に入った三畳一間のアパートが最初の住まいでした。家具はトランクと寝袋だけ。冒険から帰ったらまた次の冒険の準備を始め出かけて行きました。エベレスト登頂をはじめ、北極圏1万2千キロの走破、北極点単独到達など歴史に残る冒険はここ板橋から出発していったのです。
厳しい自然のなかでたったひとり、人間の可能性に挑戦し続けた植村直己さん。決してあきらめず困難に立ち向かう姿勢と人間味あふれる温かい人柄は、今もたくさんの人に愛されています。